整形外科で治療できる内容とは?!体の不調を感じたら早めの診察がお勧め!!

日頃生活をしている中で体の不調や異変の症状に悩まされている人もいますよね。ずっと体の症状を放置しておく事は、調子を悪化させる原因になるので早めの来院がお勧めです。ここでは、整形外科で治療できる診察内容についてご紹介します。是非、整形外科を来院する際の参考にして下さいね。

整形外科の基礎知識

整形外科

整形外科とは?

整形外科とは、体の運動器官の病気や怪我等を治して、運動機能回復を目指す為の医療になります。早期発見・早期治療する事が健康のカギになるので、関節や筋肉等に違和感や痛みが生じている場合には、できるだけ早く整形外科に行って体を見てもらう事が大切です。

自分の体を支えるサポート

膝や腰と言うのは、自分の体重を支える為に必要な部位になります。しかし、日々の生活で知らない内に大きな負担が体に掛かっているので、それだけで老化も早く進行します。年齢と共に自分の足で歩く事をしなくなると、その影響は心臓の働きや呼吸器系の活動の衰えに繋がったり、消化器機能が低下したり、様々な悪影響が体の症状に現れてきます。年をとっても自分の足で歩行できるように自己管理を心がける事のサポートも整形外科の役割です。

夢を取り戻す役割

人間の運動器官はと言うのは、骨・関節・筋肉・靭帯・神経等、複数部位が相互連携して機能しています。なので、部位の一部が病気や怪我になる事で、それをカバーしようと他の部位に悪影響を及ぼす事もあります。昨今では、特にスポーツ業界分野において、合理的練習法や科学的治療方法等の医療進歩によって、沢山のスポーツ選手が病気や怪我を乗り越え、競技の世界に再び復帰できるようになっています。それは、夢を取り戻すという事であり、整形外科医はそうした復帰のお手伝いをする事にも貢献しています。

整形外科の初診とは?

初診とは、その名の通り初回診察の事です。病院への受診歴が無い人が初めて病院を受診する事を指します。もちろん、誰でも初診を受ける事ができますが、他の病院からの紹介状があると初診であってもスムーズに受診する事ができます。

紹介状があると良い意味

初診で病院に掛かる場合、紹介状がないと患者さんの医学的情報を患者さん自身や家族の言葉で類推するしかありません。なので、掛かりつけ医がいる場合には、必ず初診時の医師への紹介状を書いてもらい来院するのがお勧めです。
例えば、自分で医師に「喘息で〇〇病院に通院しています」と伝えた所で、その情報は殆ど役立ちません。紹介状と言うのは、掛かりつけ医に「喘息で薬は○○を2019年〇月から服用している」等と病状についての細かな詳細が記載してあるので、医学的情報をしっかり初診で訪れた医師にも伝える事ができるのです。

初診料の決まりとは?

自分の住んでいる地域には、診療所、クリニック、国立病院、大学病院等、様々な医療機関がありますよね。診療所やクリニックでは、日常的な体の病気や軽い怪我の症状等を診てくれ、大きな病院では重症や難治性の病気を診てくれます。このように、各病院では体の機能に見合った治療の役割があるのです。

整形外科の費用相場価格

整形外科に行く場合、自分が診察で何をしたかによって治療費は大きく異なります。例えば、レントゲンを撮ると費用は高額になります。他にも、自分が病院にいつ来院するかによっても価格は変わってきます。基本的に、平日よりも休日に診察してもらう方が費用は高くなる傾向があります。なので、なるべく診察料を安く済ませたい場合は、平日を狙って来院する事がお勧めです。
休日は、足腰に悩みを抱えている患者さんが多く来院しているので、平日に比べて混み合い、診察待機時間も長くなります。痛みが大きくなれば治療が効かなくなりますし、費用も高額になります。休日でも、痛みを感じた時点で整形外科に行くと、少ない費用で済ませることができるでしょう。無理に体の痛みを我慢する事は良くないので、痛みの症状が初期段階の内に早めに整形外科に行く事が、すぐに改善できるメリットに繋がります。

保険適用できるものもある

整形外科と言うと、美容整形をイメージする人もいるかも知れません。なので、基本的に「保険が適用されないのではないか?」と思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、実際に整形外科で行われる治療の殆どには保険が適用されています。整形外科では、体の様々な手術が行われており、例えば、人工関節置換術、椎間板ヘルニア等が代表的です。これらの手術でも、整形外科では保険適用が可能なのです。

整形外科での診察の流れとは?

① 問診
問診とは、体の不調が「いつから」「どのような症状か」「アレルギーの有無」「服用中の薬」「家族歴」等について医師から質問をされます。他にも、患者本人が今までに掛かった病気についても質問されます。
② 触診
触診とは、医師が、症状がある体の部位、その症状に関連している体の部位を手で触りながら、機能評価していきます。
③ 聴診
聴診とは、聴診器を使用しながら呼吸音、腸音、心音等を聴取します。それぞれに正常音があるので、正常な音が聞こえるか異常音がないかについて診察を行います。また、異常音以外にも音の強弱も診察します。
④ 視診
視診では、「顔色」「表情」「意識状態」「不自然な動き」「貧血」「瞳孔や眼球の動き」「関節等の左右差」等、体の様々な状態の診察を行います。
⑤ 打診
打診とは、指で診察したい体の部位を叩いて、跳ね返ってきた際の体の反応を診ます。指先や手のひらを使いながら、弱い力で狭い範囲を打診していきます。打診方法には、打聴診、ハンマー打診、叩打診等があります。

診察後の流れとは?

整形外科で診察を終えた後には、患者の体の症状に応じて色々な検査が行われます。問診、視診、触診や打診、聴診等で、医師が大まかな体の異常を把握し、診断に必要な検査を行って、診断結果により、患者一人一人に合わせた治療が行われるのが基本的な流れになります。
この際、検査や治療内容に関して患者には聞く権利があるので、内容に関して気になった事があれば、医師、検査技師、看護師等に質問してしっかり聞く事がポイントです。その後、必要に応じて治療に必要な薬が医師より処方されます。この場合に関しても、薬の服用方法や注意点で不明な事があれば、聞いておくようにしましょう。

整形外科で治療できる代表的な怪我や症状とは?

全身の怪我・病気の症状
関節リウマチ、悪性骨腫瘍、骨折、捻挫、疲労骨折等
脊椎の症状
ロコモティブシンドローム、側弯症、脊髄損傷、変形性脊椎症、脊髄腫瘍、脊髄腫瘍等
頸椎の症状
頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症等
胸椎の症状
胸椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症等
腰椎の症状
腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性すべり症、しびれ等
肩周辺の怪我・症状
肩こり、五十肩、肩腱板断裂(かたけんばんだんれつ)、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)など
関節の怪我・症状
テニス肘、変形性肘関節症、橈骨遠位端骨折、ガングリオン、ばね指、爪周囲炎、変形性股関節症、大腿骨頸部骨折、変形性膝関節症、膝靭帯損傷、O脚・X脚、アキレス腱断裂等
神経の症状
各部位の麻痺やしびれ、脊髄炎、筋ジストロフィー等